PMS、PMDDの対処療法
以前告知からこちらの更新までは6日経ってしまいました。最近は体調が悪い日が多く、なかなか対処療法については説明が難しい状況でした。申し訳ありません。
今日は薬を飲んで気分は落ち着いているのでお話したいと思います。
【栄養管理を見直す】
私が婦人科で最初にPMDDと診断された時に、医師にこのようなプリントをもらいました。食べ物に気をつけろということです。栄養管理表ですね。
生理前に避けた方がよい食品はほとんど私の好物でした。特に私が生理前に欲しくなった物はアルコールとそのおつまみに生ハムやナッツやフライドポテトです。そして、甘いものはコーヒーや紅茶で食べるのが大好きです。生理前は、何もかもが面倒くさくなるので夜ご飯カップラーメンとか、冷凍のエビピラフとか…パスタも大好きなので友達と長話をする時は必ず昼にジョリーパスタで落ち合ってパスタを食します。
月1夫と焼肉に行くのが至福の時です。
その行動の全てがやってはいけないことになっていてとてもショックを受けました。好きなものを食べて好きなことをして、私にとってはストレス発散だったのに…
医師から「まずはこれに気をつけること」と言われ、私はPMSもPMDDも治したいからなるべく摂取しないように心がけました。
カフェインとアルコールを摂らないのは精神的に苦痛でした。なぜなら人前でそうすると「あれ?もしかして…?妊娠した?」と言われるからです。私は不妊症ですのでその言葉が1番辛いのです。いちいち否定しないといけないし、楽しい飲み会の場で友達に病気のことまで話したくないし、笑ってごまかすしかありませんでした。
なぜ、カフェインがだめなのか、それはカフェインが神経伝達物質のアデノシンをブロックし、神経受容体を過敏にする働きをもっているからです。そのため、神経が過敏になったり、イライラや憂鬱感が強く感じられてしまいます。元々神経が過敏になりやすいPMSの時期だからこそ、そうした気分を増長させないよう、カフェイン入りの飲み物を控え、ハーブティなどを楽しむようにしたいものです。
と書かれていました。
私はカフェインゼロの十六茶やハーブティ、ルイボスティーなどを飲むように心がけました。でも、やっぱりロイヤルミルクティーやコーヒーは飲みたくなります。コーヒーもカフェインレスのものがあったのでそれにしたり…でもやっぱりコーヒーメーカーでおとした美味しいコーヒーが飲みたくなります。それも我慢です。
また、多く摂りたい食品では、大豆類、緑黄色野菜、果物、海藻、塩をまぶしていないナッツ類。
塩がまぶしてないナッツはロカボナッツというものがあって、少し値段はお高めですが、お腹すいた時には丁度良いおやつに変換できました。味噌汁は必ず飲むようにして、納豆や豆腐も料理に加えたりしました。ほうれん草は定期的に買うようになりました。サラダにオリーブオイルを加えたり、ごま油を使用した料理は好きなのでごま油の消費量も増えました。
私は料理が好きなので、多く摂りたい食品で色んな料理を作り、摂取を控える好物の存在を忘れられるくらい頑張って美味しいものを作りました。
しかし、それが出来るのはPMDD期以外のこと…
PMDD期に入ってしまうと体を動かすことが億劫で、大好きな料理さえも面倒に思えてしまいます。そんな時は焼肉です。焼肉は良いみたいです。お金がない時は家で焼肉でも◎
【日常生活の過ごし方を見直す】
PMS、PMDD期の女性はイライラしやすいです。イライラしたくないのに脳が勝手にイライラするし、イライラしている自分にもイライラしてしまいます。それは仕方のないことなのです。家族や彼氏に八つ当たりしてしまうことは本人もしたくないのにしてしまっているんです。泣きたくなります。大切な人を大切に出来ない悔しさ、言いたくないことまで言ってしまった罪悪感、嫌われるかもしれないという不安…。
PMS、PMDD期は本当の自分じゃないみたいで、本人も驚くほど気分が逆転します。
例えば旅行の計画を立てている時がPMDD期でない時だとします。心の中では『本当は北海道じゃなくて沖縄に行きたいなぁ』と思っていたけど、彼氏には「いいよ!北海道行きたいよね!いこいこ!」と言ってしまったとします。
するとその直後にPMDD期に入ってしまったら、自分が心の中で少し我慢したものが何故か全力で前に出てこようとします。私はそれをストレスの放出とよんでいます。
🚺「北海道行かない!こんなに寒いのに更に寒いところになんて行きたくない!」
そう彼氏に言ってしまうのです。
🚹「もう北海道行くって決めたし、前行きたいって言ってたじゃんか、飛行機のチケット取ったけどキャンセルするの?」
彼氏は気分屋だなぁ〜と困ります。仕方ない、キャンセルしようか。
そして、PMDD期が終わり生理が始まると、
🚺「北海道楽しみ〜!雪まつりあるみたいだね!」
元の彼女に戻っています。
🚹??????「は?結局北海道行きたいのかよ」
彼氏からすると溜め息が出ますよね。
そこで、彼氏にもストレスが溜まっていると口論になります。事実、もっと大きな喧嘩にまで発展して破局や離婚に至ったという方もいるそうです。
本人だけではなく、男性側が女性に生理前はそういう気分の変調があるということを知っておくことがとても重要なのです。知っているだけでも『あぁ、調子悪い時期かぁ、これはスルーしよう』と思えます。
🚹男性側が注意すること
信じるべき彼女の言葉はPMDD期以外の元気な時の言葉です。彼女がどんな顔でどんな声のトーンで話していたか思い出してください。その時の言葉が、彼女が本当にしたいと思っていることです。楽しみたいからこそ遠慮することもあります。その遠慮は彼女の気遣いです。愛している彼にも楽しんでもらいたいと思って選択したものです。
彼女と口論にならないようにするためには男性の配慮も必要です。気をつけるべきことは言葉かけと行動と距離感です。PMDD期の女性は少しの言動、過剰な距離感に敏感になります。彼女のいつもと違う雰囲気に気づけた時はなるべく1人にさせてあげてください。
🚺女性が注意すること
まずは自分の体調の変化にいち早く気付くことです。調子が悪い、イライラする、不安があるなどの情緒不安定状態の時、誰かが察してくれて気を遣ってくれることはまず無いと思ってください。しっかり言葉として伝えないと内面に起こっている変化には他人は気づきにくいです。体調が悪いのなら無理せず素直に言う、どうしたら楽かも伝える、イライラするなら「1人にしてほしい」と言う、不安なら誰かに甘える。そうやって自分に優しくしてあげないと無理しているともっと身体を壊します。周りの人間関係も崩れていきます。自分を守るために自分の状態を周囲に伝えましょう。誰も責めたりしません。心配してくれるはずです。もしも、体調管理ができていないと批判されたり責められたりした場合は、それはその環境が貴方に合っていないのでそこから早く離れるべきです。自分のせいじゃないんです。病気のせいだから、出来ないことは仕方ないんです。私がそう思えたのはごく最近のことですが…。
とにかく、PMS、PMDDは重い症状です。
時期がきたときは無理をせずしっかり休んでください。パートナーの男性にも理解してもらってください。自分で言いにくい場合や喧嘩になりそうな場合は、私のこのブログを見せても◎です。
無駄に夫婦喧嘩が起きないよう、平穏に夫婦生活が送れるようこれからもブログを書き続け、手助けしていければと思っています。
PMS、PMDDの症状について
PMSの症状は大体決まっていますが、PMDDの症状は精神症状が強いため、その人の生い立ちや経験、環境など様々な影響から複雑に表出されるものなのでかなりの個人差があります。
しかし、主に現れる症状はイライラ、抑鬱などです。症状が現れる場所は本人が1番素を出せる家庭です。症状が酷くなると、職場や学校で現れ、人間関係や社会生活に影響を与えてしまい、本人が生きにくくなってしまいます。
ここでお話するのは、あくまで私の症状についてです。
【発症する時期】
だいたい月の3分の2は何かしらの症状がある。
心身共に元気なのは月の3分の1程。
生理が始まり1〜3日までは生理痛と頭痛が酷く、
4日目から1週間くらいは元気な時期。
その後また黄体期に突入する頃から体調不良。
身体症状【PMS】
⚪︎倦怠感
⚪︎熱っぽさ
⚪︎関節痛(股関節痛、腰痛など)
⚪︎筋肉痛(肩凝りや首痛、鼠径部痛など)
⚪︎頭重感、頭痛
⚪︎吐気、嘔吐
⚪︎便秘、下痢
⚪︎眠気
↑上記の症状がランダムに5つずつセットで体を襲います。正直動いていると辛いです。しんどくてずっと座って仕事したい気持ちです。でも、動かないといけない職業なのでとにかくしんどいです。
精神症状【PMDD】
(主に3種類に分けられる)
⚪︎鬱
→理由はないが酷く落ち込む、引きこもる
⚪︎イライラ
→理由はないが腹が立ち、傷ついた時の記憶や
嫌な思い出が蘇り怒りの感情に変わる
⚪︎躁
→急にテンションが上がる日がある
自分の中のエネルギーを最大限に
放出してしまう
⚪︎パニック
→人混み、美容院の待ち時間、
人前での挨拶など緊張する場面での発作
(症状の内容)
⚫︎鬱の時
記憶力低下、判断力低下、自責感、不安、
自己無価値感、焦燥感、感情失禁、希死念慮
↓↓↓↓↓
被害妄想、自傷行為、自殺未遂
⚫︎イライラの時
自分の少しの失敗も許せない、
他人の行動や言動がいちいち気になる、
車の運転が荒くなる、
夫に八つ当たりしてしまう、
昔あった出来事、トラウマ、最近傷ついたことを
思い出して腹が立つ、
相手の拒否や批判的反応に敏感になる
↓↓↓↓↓
暴れる、殴る、髪を掻きむしる、叫ぶ、
壁に頭を打ちつける、物を壊す
⚫︎躁の時
全て自分がやる、家事は徹底的にこなす、
仕事では自ら仕事をもらいにいくほど意欲的、
歩くのが速くなる、階段一段跳ばしで昇る、
ツボが浅くなりよく笑う、喋る、話かける、
どこか知らない街へ旅に出たくなる
↓↓↓↓↓
興奮、不眠、行動した後のエネルギー切れ、
躁から次の日には鬱に転換する
⚫︎パニックの時
極度の緊張状態で呼吸困難に陥る
↓↓↓↓↓
動悸、息切れ、口渇、冷や汗、めまい、脱力
以上が私の症状です。PMDDはPMSの中に含まれている症状です。PMDDの人は絶対にPMS症状も酷いんです。PMDDは鬱病に匹敵するほどと言われており、かなり心身共にしんどい状態です。
もしかしたら同じような症状の方がいらっしゃるかもしれません。こんなに酷いのにまだ病名じゃないんですよ、ただの症状として定義があるだけなんです。
人間関係が崩れて、大切な人が離れていってしまうことも、仕事ができなくなることも、自分の命を失ってしまうこともありえるのです。
女性の自殺の原因としてPMDDが多いのではという研究結果もあるそうです。ホルモンバランスの崩れによって起こる恐ろしい症状です。割合としては少ないですが、気づいていない方が多いのも割合が少ない原因かもしれません。1番身近で危険な症状です。
このブログを読んで下さった方々の周りにこのような症状で悩んでいる人はいませんか?
男性の方にも、知っておいて欲しいです。パートナーがよく暴力をふるう、急に怒る、前は良いと言っていたことを悪いと言い出す、すぐ泣くなど
…それが時期的なものであればPMDDの症状かもしれません。病院受診をお勧めします。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
次回、対処法について…
PMS、PMDDとは
バイエル薬品株式会社が出版している、『生理前カラダの調子やココロの状態が揺らぐ方へ』の冊子を引用しながら説明させて頂きます。
まずはじめに、PMSとPMDDには少し違いがあります。生理前にイライラする、ニキビが増える、手足がむくむなどはPMS症状で一般的に生理がある女性が経験します。それに加えて精神症状が強く現れるのがPMDDです。
PMSでも社会生活に影響が出るほど症状が重い方は治療の対象になるそうです。PMDDは日常生活や人間関係上に影響が出るため治療の対象になるそうです。
私は、体調不良を感じてはじめに受診したのは内科でした。身体が怠くて熱っぽくて動悸もするし精神的にも辛いと医師に伝えました。血液検査や尿検査、聴診をしてもらいましたが異常はなく、内科ではわからないと言われました。母に相談すると婦人科を受診するように勧められて医師に症状を説明すると、今生理前かどうかを聞かれました。私は生理不順であり生理前かと言われればそうかもしれないけどはっきりわからないと伝えると、毎日基礎体温をつけるようにと日記をつけるように言われました。1か月後に日記を提出するとPMDDだと診断を受けました。体調不良を感じてから診断されるまでとても長く感じました。婦人科では生活指導を受けました。診断には経過をみる必要があるため、医師はその場ですぐに診断が出来ないそうです。もし、少しでも心当たりがある方は医師に相談する前に基礎体温と日記をつけて持っていくとすぐ診断してもらえるかもしれません。 また、PMSやPMDDは病名ではないので、基本は医師が診断書を書くことはできません。PMDDと診断され、仕事や学校でなんらかの対処をしてもらいたい場合は診断書が必要と言われるかと思います。その場合は心療内科を受診し、そこで仮の病名をつけてもらってPMDDとの関連づけをしてもらう必要があります。婦人科でも医師によっては上手く症状説明という形で診断書を書いてくれる先生もいるのでまずは相談してみると良いかと思います。